【人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている】がめちゃくちゃ役に立つ人生の攻略本だった!
こんにちはびーえむです。
いつも通りTwitterをヌボーッと巡回していると面白そうな本があったので反射的に購入しました。
結論から言うと、人生に対する考え方を考え直すきっかけになる本でした。(ややこしい)
人生が変わるって言ってんじゃないですよ。
人生に対する考え方が変わります。
社会に生きていく中で「これっておかしくねえ?」「なんであいつだけ?」と疑問を抱える人たちに大ヒントをくれる本でした。 (というかほとんど答えだ)
人は皆、錯覚資産に踊らされていた!
錯覚資産とは当著書によると
実際実力は大したことないんだけど、人から「こいつはすごい人間だ!」と自分にとって都合のいいように思われているということは、自分の人生をよりよくするために活用できる資産であるとのことです。※原文ママではありません。一部改変しています。
まーつまり
大した実力も無いのになぜかすごいやつだと認められてたり、上司から気に入られている人いませんか?
そういう人たちは錯覚資産を意識的、もしくは無意識的に活用して自分の実力以上の”信用”を得ています。
ムカつくな?
実力主義に頼るのはやめよう
「努力し続けていればいつか報われる。誰かがきっと見てくれている。」
こういった言葉を信じてひたむきにスキルアップを続けている方も少なくないでしょう。
でもこういう考え方、実は嫌いじゃなかったりします。ていうか自分もその一人に近いです。
それでもなんとなく生きていく上で違和感がありました。
「あれ・・・?社会って実力よりアピール力強いやつの方が勝つんじゃね?」
実力が要らないと言っている訳ではなく
アピール力(営業力)も強くないと実力を認めてもらう段階にすら行けないのです。
じゃあそのアピール力を高めるためにはどうすればいいか?
そこで錯覚資産の形成が重要になってきます。錯覚資産すごすぎる。
余り内容に突っ込むと過度なネタバレになるので、この時点で気になった人は迷わず購入しておくことをおススメします。
今必要なのは実力よりも勘違いさせる力!?
上記したアピール力、つまり錯覚資産を形成する力こそが人生をよりよくするために最も近道なのかもしれない。この本を読む限りそう思いました。
ただ実際にこの本を読んだからすぐ実行に移せるか・・・と言ったら、恐らく9割の人は変わらないんじゃないでしょうか。
なぜならいくら気をつけていても気づいたら巻き込まれているのが認知バイアスの渦だからです。
じゃあどうすれば変われるんだ!・・・という問題に関しては身に染みるレベルまで読みこみ、実践していくしかありません。
番外:びーえむ的読書術
読書に関して言えば僕は同じ本を最低3度は読むことにしています。
1度目は何も考えずに読み、未知の知識で感情を刺激します。
2度目は俯瞰的に読んでみます。この作者の言っていることは本当に正しいのか?自分に当てはめるとどうなのか?そんなことを考えながら読んでいます。
そして3度目は1度目と同様何も考えずに読んでみます。何も考えていないのに1度目とは全然違う感想が出てくるんです。3週もすると本の内容もほとんど覚えちゃいますが、そこまで読んでようやく本の内容を把握できた気になります。
難しい本だったらもっと読みます。自分なりの結論を出して理解するまでです。
なので本好きな割には読んできた冊数がとても少ないんですけどね!
つまり、この本は人生の攻略本だった!
突き詰めると当著書は日常に潜む認知の歪み(認知バイアス)を解説し、逆にそれを活かしていい人生にしようぜ!という人生の攻略本でした。
これは病院で看護師として働いている僕でも、思い返せば当てはまることだらけです。
ある看護師が患者さんのケア方法について「こういう方法もあるから試してみませんか?」と提案したとする。
しかしその看護師は他のスタッフからあまり好ましく思われていないため
「あいつのいうことだからどうせ意味のないことだ」
「どうせ意味ないでしょ。やるだけ無駄」とケアの有用性について考えるところまでいかないのです。
この場合、当著にも頻出する心理学的用語でもある「ハロー効果」が働いています。
この場合はネガティブ・ハロー効果ですね!
ハロー効果とは!
ある対象を評価するときに、目立ちやすい特徴に引きずられて他の特徴についての評価が歪められる現象のこと。 光背効果、後光効果とも呼ぶ。 心理学の世界では、認知バイアスと呼ばれるものの1つである。 ハロー効果には、ポジティブ・ハロー効果とネガティブ・ハロー効果とがある。
ジャイアンが普段のび太やスネ夫の持ち物強奪するような悪漢だったとしても、映画版ジャイアンのいいやつっぷりを見たら人は皆「ジャイアンはいいやつだ」と普段堂々と窃盗を働いていることには目を瞑って賞賛するのです。
もしそのケア方法が結果的に患者さんにとって有益なものであっても誰も試す気にはなりません。(これには空気を読む読まないなどの心理も影響していますが)
ということは逆に考えると、ポジティブ・ハロー効果を利用すれば自分が考えたケアをより効果的に患者さんに還元することができます。
医療スタッフで勉強熱心な方たちの最終目標はよりよい医療を患者さんに還元したい!と考えている方が多いと思います。
でも、医療はどうあがいてもチームで行うものです。どうせやるなら利用できるものは利用して最大限効果的なものにしたいですよね。
ただ上記したように攻略本も使い方次第。攻略本を買ったはいいけどそれで満足して結局クリア出来なかった・・・なんてことにならないようにしていきたいですね。
おわりに
なんだか息苦しくて違和感を感じる・・・という今までのモヤッとした考えに一つの答えをくれたような本でした。
著者であるふろむだ氏のブログも興味深い記事が多いので、この機会に知った方は要チェックですね。
ちなみに僕のTwitterも要チェックしていただけると飛び跳ねて喜びます。(露骨なアピール力)
それではまたお会いしましょう。