大口病院連続中毒死の犯人逮捕で看護師の目線から思うこと
こんにちはびーえむです。
以前より連日報道されていた横浜市の大口病院の中毒死事件の犯人、とうとう逮捕されたようですね。
医療事故について語った他の記事もよかったら読んでください。
大口病院の中毒死事件ってそもそもどういう話?
超ざっくりまとめると!
- 2016年9月に入院患者が点滴に消毒液(ヂアミトール)が混ぜられ、立て続けに2名が中毒死した。また、同病院では3ヶ月程の間で同じ病棟内で50人近くの患者が死亡しており、看護師の間では「4Fは呪われている」と噂されていたことがわかった。
- 神奈川県警が捜査を続けるも物的証拠が乏しく難航。ネット上では「迷宮入りか?」という意見が多数に。
- 2018年7月7日に県警は看護師の女(31)を逮捕する方針として発表。容疑者は「他の入院患者の体内にも消毒液を入れた。20人ぐらいやった」と供述しているという。
まずヂアミトールって?
ヂアミトールとは!
陽イオン界面活性剤で、栄養型細菌や一部の真菌に抗菌効果を示す殺菌消毒剤です。
通常、皮膚・粘膜の創傷部位、感染皮膚面の消毒、結膜のう、腟の洗浄、医療用具、部屋・家具の消毒などに使用されます。
ざっくりいうと強めの医療用殺菌剤です。
通常薄めて使うことが前提なので、原液のまま皮膚に使用し続けたら
最悪皮膚が壊死します
※参考リンク
そんなものを血管に投与すればどうなるか想像がつくでしょうか・・・
その結果がこの中毒死事件です。
容疑者が話した「家族への説明が面倒だった」という言葉の意味
怖すぎるでしょ・・・
僕もそれなりの人数の方を看取ってきましたが、どういう声かけをするか悩むことはあっても面倒だから◯しちゃおうなんて発想にはたどり着きませんでしたよ・・・
しかし、たまーに看護師の中には生死に触れすぎた為か倫理観がぶっ壊れてる看護師がいるのも事実です。
仕事はマジメにしててもね。
ある精神病院ではエンゼルケア(亡くなった後のご遺体への処置のこと)に入ると人員がとられる為、夜勤に入る前の日勤で見送るために"調整"しているという黒い噂を聞いたこともあります。
(あくまで噂なので本気にしないでネ!)
それでも、この方が起こした一連の事件には一体どんな背景や動機があったのか。
人をあやめるということは許されるべきことでないです。
それでもきっと、本人にしかわからない歴史があったのでしょう。
とても気になります・・・
容疑者には何言ってもいいのか?
今ネット上(Twitterも含む)ではこの事件について様々な意見が飛び交っています。
探せば犯人の顔写真も出てくるでしょう。
何が気に入らないってなあ!
顔の美醜について語った後に、この顔はサイコパスの顔だ〜たらこういう顔なら人を殺しそうだ〜たら典型的な偏った意見が俺は許せねえ!!
こういうのをバイアスがかかるっていうんだよなあ?!Twitterで習ったぞ!!!!!!
問題の本質を見ようとせず顔写真に映った顔の美醜について語ってるアホは5chの顔評価スレで今すぐご自慢の尊顔を晒してきてくださいね。
・・・ハッ!僕は一体何を・・・
ち、違うんです!きっとこれは妖怪のせいなのね!そうなのね!(古い)
ひとりの看護師として思うこと
きっとこの事件をキッカケに看護師という職業に対して少なからず、社会からの印象が悪くなることは避けられないでしょう。
僕たち看護師は病院という組織の中で、医師やリハビリの方たちの誰よりも、患者さんの命に近い場所で働いています。
決して人を殺めていい言い訳にはなりませんが、看護師は実際ストレスが非常にかかる職業です。命を預かっているという重圧だけでなく、患者さんからの心ない言葉や暴力は日常茶飯事です。だから看護師に対して何も思うな。気をつかえ。と言っているわけではありません。ただただ知っておいて欲しいです。そして心のどこかに留めておいてくれたら嬉しいです。
世の看護師さんたちは同業者から見ても本当に優しくて尊敬できる人たちも多いです。
そういった人たちも確かにいるということを知って欲しいと思ってこの記事を書きました。
おわりに
たまにある熱く語る系の記事でした。
犯人の動機はともかく、とりあえず逮捕されてよかったですね。
推理モノの小説や頭脳は大人、見た目は子どもの高校生探偵モノを読みすぎて変に勘繰ってしまいますが、真犯人がいないことだけを今は祈ります・・・
こういった記事を書く"意味"ですが、心の中に留めておくだけでは記憶や想いは風化してしまいます。
その時の感情を文章に残すって僕にとって必要なことなんですよね。
自己満の記事ですみません。
でも、ブログって楽しいなぁ!!
それではまたお会いしましょう。